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  • 2018.06.05

スキナキモチ

ある日、森の奥で、ひとつの「ヒカリ」がうまれました。 キラキラと黄色く光る、ちいさなヒカリ。 ちいさな黄色いヒカリは、森のなかに咲いている小さな花をみて、 「きれいだなー」 そう思って、好きになりました。 緑の葉っぱの先に溜まっている朝露も、好きになりました。 おひさまの光りを通してゆらゆらしている葉っぱも、好きになりました。 こずえを楽しそうに追いかけっこしているリスも、好きになりました。 岩か […]

  • 2018.03.27

ちいさな花

ちいさな花がさいた たねから芽がでて 双葉になって 蕾みができて ちいさな花がさいた ボクらが水をあげた花   このままどんどん おおきくきれいに いつまでも咲いていてね   大きくなったらどんな花になるのかな   ひょっとしたら 幹の太い森の奥にはえている 枝で人をおどかすような 怖い木になったらどうしよう   ちょっとボクらはぶるっと震えた   […]

  • 2018.03.15

ひとのあいだ(人の間)

人 と 人 人 と 人 の 間 には いろいろな 間 がある 人 の 間 と書いて 人間 人間 とは 間 もふくめて 人間 人 はひとりぼっち でも 間 の向こうに 人 がいるのが 人間 人間 はひとりぼっちではなく その 間 の数だけの 人 に包まれている 人 と 人 の 間 いろいろな 間 そこにあるのは 人 との関係 間 の向こうの 人 とのつながり 親子 恋人 夫婦 友達 親友 ライバル […]

  • 2018.02.21

天才肌と努力家のおはなし

あるところに、天才ばかりがあつまる国がありました。 王様も天才、靴屋も天才、野菜売りも、時計屋も、みんな大変な天才だったので、それはもう天才的な才能のあふれる国でした。 そこから、ちょっと離れたところに、とても努力家があつまる国がありました。 王様も、お姫様も、薬屋も、パン屋も、時計屋も、みんな大変な努力家だったので、それはもう大変な努力の成果が出ている国でした。 天才の国の天才たちは、それはそれ […]

  • 2018.02.02

むそうじゅの輪舞曲(ロンド)

むそうじゅ (夢想樹) ひとの夢から生まれた樹 夢想をたべて大きくなる 夢想樹 夢のカタチや 大きや 色で どんな樹にでもなれる 夢想樹 きみの夢想樹は どんな樹になるのかな   そんな夢想樹は ある日 他の夢とであいます   むそうじゅ (夢双樹) ひとの夢と夢をからめた樹 夢と夢をあわせて大きくなる 夢双樹 合わせ方や 与え方や 受け止め方で どんな樹にでもなれる 夢双樹 […]

  • 2018.01.19

うろたもも

ちいさなオニ太郎のはなし むかしむかし あるところに ちいさなオニの子がおりました 名前を オニ太郎といいました 元気によく笑う 男の子で 父さんオニや 母さんオニ 仲間のオニや 友達のオニと 仲良く小さな島で暮らしておりました 男のオニは 毎日船で島から出掛けて 美味しい食べ物や 宝物を持ってきてくれました 女のオニは みんなで楽しくおしゃべりをしながら 川で洗濯をしたり おいしい料理を作ったり […]

  • 2018.01.10

たいせつなもの

たいせつなもの 君はもっているかな キラキラしてたり ふわふわしてたり かっこよかったり いい香りがしたり たいせつなものは 人それぞれ いつも ながめていたい いつも もっていたい いつも さわっていたい たいせつに想う気持ちは 愛おしさ みんなに見せびらかしたい みんなに内緒にしておきたい 誰かに知らせたい 誰にも教えたくない たいせつに想う気持ちは おもてうら 誰にもあげたくない 誰にもさわ […]

  • 2017.12.19

嘘がなくなるクスリ

「ついに発明しました!」 お城でクスリの研究をしていた医者がおおよろこびして、早速王様に伝えまに来ました。 「これこそ、嘘がなくなるクスリです。」 このクスリを効能は、だれのココロの中からも、「嘘をつく気持ち」がなくなるというのです。   王様はさっそく、牢屋にはいっている、大嘘つきの大泥棒にそのクスリをのませました。 クスリを飲んだ大泥棒は言いました。 「いやー、あれも、これも、ホント […]

  • 2017.12.12

好印象と悪印象

好印象はきえやすく 悪印象はきえにくい この人いい人だなあと、心から思うようになるには、ソコソコの経験の積み重ねが必要。 この人悪い人、と思ってしまうのは、たった一度の経験で充分。 いい人から悪い人にはいつでもなれるけど、悪い人からいい人には、なかなかなれないもの。 白い絵の具の上から、黒を塗れば塗りつぶせるけど、黒を白では塗りつぶせない。 少しずつうすくなるだけ。 じょうずに白く塗れたなら、黒い […]

  • 2017.12.11

オモテ向きの自分はウチ向きでささえられている

外では我慢できることも 家族には つい ワガママを言ってしまう   それ、今使おうとおもって出しといたのに、しまうなよ! 外向き「あ、それ今使うからちょっとだしといてくれる?」   なんでこれ洗っといてくれねーの〜〜! 外向き「これ、今度洗っといてくれる」   俺の話きいてるのかよ 外向き「あれ?聞いてた〜?」   じゃあいいよ、もうやらね〜 外向き「しょうがねーなー […]

  • 2017.11.02

初期作品 ひとつの愛のかたち

30年以上前の、おそらくQPじゅんの原点あたりの作品が発掘されました。 離婚なのか死別なのかか? 注文していた本が3ヶ月後に届く? など、書き込み具合や設定があまあまですが、まぁまぁ、高校生の若者の作品ということで(^_^;) いや〜、ほほえましいです。 多分、別れた彼女を、もうちょっと待っているよという、めめしくも優しい気持ちを表現したのでしょう。 めめしい根っこは、30年経っても変わらんのです […]

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